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Q & Areal estate

○ 損害賠償は,いつまで求めることができますか.
民法709条(不法行為)による請求と民法415条(債務不履行)による請求では
何が違いますか.

契約関係のある者(医療機関の開設者)に対し,契約に基づく債務の不履行によ
る損害賠償を求めるのは,債務不履行構成です.
契約関係のある者(医療機関の開設者)にも,不法行為を行った者(医師,看護
師,技師など)の使用者として不法行為構成で請求できます.
契約関係にない医師個人,看護師個人,技師個人などに請求するのは,不法行為
構成となります.

不法行為構成の場合,不法行為時から年3%の遅延利息が発生します.
債務不履行構成の場合,請求時から年3%の遅延利息が発生します.

不法行為構成の場合,近親者慰謝料が発生します.
債務不履行構成の場合,近親者慰謝料は発生しません.ただし,患者本人の慰謝
料に含めて評価されます.

債務不履行構成の場合,債務の本旨にしたがった履行をなしたことを医療側が立
証する責任があると言われることがありますが,実質的には注意義務違反(過失)
の立証責任は患者側にありますので,立証責任の点では変わりがありません.

治療の機会喪失による損害賠償は,債務不履行構成によります.

債務不履行では,権利を行使することができることを知った時から5年以内であ
り,かつ,権利を行使することができる時から20年以内です.
不法行為では,損害及び加害者を知った時から5年以内であり,かつ,不法行為
の時から20年以内です.なお,2020年4月1日時点で従来の3年時効が完
成していない場合は,2年延びて5年になります.

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